ブータン2008年冬(Winter Bhutan in 2008)


ブータン・シリーズ第11弾は、3回目のヒマラヤ・トレッキング9泊10日です。 今年は4年ぶりの雪だそうで、豪雪のトレッキングとなりました。 当初の予定は去年行ったチョモラリのベースキャンプからリンシへ抜け、 更にラヤまで行くもので、そのため食料なども去年より多く、 馬も9頭と増やしたのですが、 雪のため越えることのできない峠があり、予定は変更を余儀なくされました。

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(1) 第1日目 パロ・ドゥゲからシャナ・キャンプまで
(2) 第2日目 タンタンカ・キャンプまで
(3) 第3日目 チョモラリ・ベースキャンプ・ジャンゴタン到着
(4) 第4日目 ヤク農家を訪ねる
(5) 第5日目 チョモラリハガン
(6) 第6日目 シンディザム
(7) 第7日目 ヤクサ村へ
(8) 第8日目 雪のトンブ峠越え
(9) 第9日目 尾根道を縦走しシャナへ戻る
(10) 第10日目 パロ帰還
(11) その他 天空の寺ルン・チュウ・ゼカなどなど

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thm_trek.jpg トレッキング・コース地図(636KB)

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今回の吾がキャラバン隊のメンバーは、

1 img_3624.jpg お馴染みガイドのMR.リンツィン(Mr.Rinzin)、

2 img_3570.jpg 今回の特別ゲスト・イケメンのMR.ニラージ ライ(Mr.NEERAJ RAI)、

3 img_5292.jpg コックのMR.トゥジ ユェンテン(Mr.THUJY YONTEN)、

4 img_5362.jpgセカンド・コックのMR.シェラップ ドルジ (Mr.SHERUB DORJI)、

5 img_5332.jpg ホース・マンのMR.ソーナム ドルジ(Mr.SONAM DORJI)、

6 img_3756.jpg そして屈強なブータン馬、今回は9頭です。 ソーナム21歳を始め、皆20代の若者揃いです。


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第1日目  パロ・ドゥゲからシャナ・キャンプまでDrugyel Dzong(2580m)->Shana(2890m)


12月26日(金)
1日目のキャンプ地はシャナ(Shana)です。 シャナまでは普通の山歩きですし、 去年も歩いていますから、 まだ気楽な旅です。

img_3564.jpg ドゥゲ・ゾンの所まで車で行き、 待機している馬に荷物を載せるのも、 去年と同じです。 ただ今回は日程が長いので馬も9頭と多くなっています。

img_3585.jpg この吊り橋を渡るとそこからはフットパスとなります。

img_3606.jpg 去年と同じ場所で最初のランチです。 去年は手違いでお弁当の到着が遅れ、 3時頃になってしまいましたが。

img_3648.jpg 私のスリーピングテントも同じ物です。 少しカギ裂きがありましたが。

img_3651.jpg スープから始まるディナーも同様です。


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第2日目  タンタンカ・キャンプまで


12月27日(土)
2日目は一気に足を伸ばし、タンタンカ(Thangthanka(3575m))でキャンプです。 10時間の歩きとなりました。 夜キャンプ・ファイアで温まりました。

img_3671.jpg 去年はすべて快晴でしたが、 今年は一晩目から雪に見舞われました。 潅木に霧氷がついています。

img_3686.jpg 左はチベットへの道です。 標識がありませんから、知らないととんでもないとこへ行ってしまいます。

img_3694.jpg 清流のほとりでランチです。

img_3703.jpg 焚き火が暖かいです。 最近チェックが厳しくなり、 昨夜はアーミーのキャンプ地が近くにあったので、 できなかったそうです。


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第3日目  チョモラリ・ベースキャンプ・ジャンゴタン到着


12月28日(日)
チョモラリ(Jomolhari 7313m)のベース・キャンプ、 ジャンゴタン(Jangothang 4044m)に到着しました。 今回は先客のツアーがいましたが、 そのコックは6月にお世話になったMr.キンレーでした。

img_3711.jpg 6時半明るくなってチョモラリが見えました。

img_5059.jpg 今日はチョモラリを見ながらの歩きと行きたいところですが、 道は石がゴロゴロしていて、気をつけないと足を取られます。

img_5150.jpg ジャンゴタン(Jangothang)に到着しましたが、チョモラリは雲の中です。

img_5172.jpg 真夜中目覚めると雪です。


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第4日目  ヤク農家を訪ねる


12月29日(月)
4日目は休養日です。 この先にヤク農家が3軒あり、去年訪ねた家にまたお邪魔しました。 さらに先がリンシLingshi(4010m)への道になり、 朝、先客のツアーが出発して行きました。 しかし、午後帰って来ました。 途中のニレ・ラNyile la(4890m)を越えられなかったのです。 こちら側は日向側で上りですから行けるのですが、 向こう側が日陰側で雪がアイスバーンになっており、 馬が下ることができないそうです。 私達も明日行く予定でしたが、無理のようです。

img_5193.jpg 朝の散歩でヤク農家を見に来ました。 まだ放牧前でヤクがいます。

img_5197.jpg ジチュダケもうっすらと雲の中です。

img_5212.jpg ようやくチョモラリが顔を見せました。

img_5216.jpg チョモラリを背景にキャラバン隊のメンバーが記念撮影です。

img_5220.jpg 今回雲のないチョモラリのベストショットです。

img_5241.jpg ジチュダケもこれが精一杯でした。 今回は雲と雪のトレッキングです。

img_5251.jpg 去年も訪ねたヤク農家を訪ねました。

img_5282.jpg チョモラリを眺めながらランチです。

img_5303.jpg 今度はディナーです。 右のカップの中は先程ヤク農家で頂いて来たヤクのミルクです。 温めるとタンパク質の固まりが凄い分量です。


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第5日目  チョモラリラカンへ


12月30日(火)
結局私達もリンシに行けません。 去年行ったボンテ・ラも同様で越えられません。 そこでチョモラリの西側にあるチョモラリ・ラカン(Jhomolhari Lhakhang)へ行くことになりました。 ジャンゴタンは南側ですので、一旦来た道を途中まで戻り、 そこから山を回り込んで行きます。

img_5305.jpg 毎日夜は雪が降ります。

img_5307.jpg まだ暗いチョモラリです。

img_5312.jpg ジャンゴタンを去るにあたり、女神が顔を見せてくれました。

img_5358.jpg チョモラリの西側に回り込むため、下に見える来るときの道を離れます。

img_5365.jpg 峠に到着し、西側からの違う姿のチョモラリが見えました。

img_5372.jpg 結局雲に覆われこれ以後姿を見ることはできませんでした。

img_5427.jpg チョモラリラカンの下にキャンプを張ります。


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第6日目  シンディザム


12月31日(水)
去年はジャンゴタンからボンテ・ラを越えてヤクサに行ったのですが、今年は雪で越えられません。 そこでさらにシンディザム(Sendey Zam)まで戻って、下から沢沿いにヤクサに上がることになりました。

img_5454.jpg 朝起きるとテントは雪の中です。 上の写真と比べて下さい。

img_5472.jpg チョモラリラカンにお参りします。

img_5475.jpg 雪を被るヤクです。

img_5479.jpg 奥に瞑想する場所があります。

img_5590.jpg 今夜のキャンプ地シンディザムはジャンゴタンへの道からヤクサへ分かれた直ぐの所です。 既に私のテントが張られています。

img_5602.jpg Mr.リンツィンが大晦日と元日のためにワインを2本持って来ました。今夜は1本目を開けます。

img_5605.jpg ブータンに来る前にチェンマイでお会いした日本人から、 月と金星、火星が接近して、 目と口になって笑顔に見えたと言うのを聞きました。 ただしこれはウインクしています。


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第7日目  ヤクサへ


2009年(平成21年) 1月1日(木)
今日はヤクサ(Yaksa)に行きます。

img_5616.jpg 深夜目覚めると、しんしんと雪が降っています。

img_5627.jpg チョモラリもちょっとだけ顔を見せてご挨拶です。

img_5639.jpg 谷底なので太陽が顔を見せるのは10時半頃、しかも雲です。

img_5670.jpg 眼下に今夜のキャンプ地が見えます。 青い食堂テントは張られ、馬も荷を下ろしています。

img_5691.jpg 急斜面に立つヤク農家を訪ねました。

img_5705.jpg おばあさんです。


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第8日目  雪のトンブ峠越え


1月2日(金)
今日は去年と同じヤクサからトンブ・ラ越えです。 ただし今年は去年と大違いの大雪です。

img_5746.jpg 今夜も雪です。

img_5757.jpg 向かいの斜面に昨日訪ねたヤク農家が見えます。

img_5774.jpg 雪の山道を行きます。

img_5781.jpg 途中で振り返るとヤク農家が見えます。 あちらは日向側ですから朝あった雪はもう融けています。

img_5782.jpg こちらはまだ新雪が下の石を隠してとても歩きづらいです。

img_5821.jpg トンブ峠の直下に着きました。 左の小さな雲の所が峠です。

img_5848.jpg 峠が近づき、旗が見えてきました。

去年は遥か遠くにインドのシッキムのカンチェンジュンガ(Kangchenjunga 8586m)が見えたのですが、 今年は見えません。

img_5856.jpg 写真右下にあるキャンプ地のトンブ・パン(Thongbu Pang)に下ります。 雪の細い下り道は滑りやすいので、慎重に進みます。

img_5869.jpg トンブ・パンに着きました。 明日は向こうの丘を越えてシャナに戻ります。


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第9日目  尾根道を縦走しシャナへ戻る


1月3日(土)
今日はまず目の前の標高4400mくらいの丘に上ります。 丘の頂上を過ぎると、尾根道になります。 そして最後はシャナまで一気に1350m下ります。

img_3717.jpg 去年はここでこんな風に初日の出を見ました。

img_3746.jpg 丘の頂上です。

img_3757.jpg 馬隊が来ます。

img_3759.jpg 尾根道を行く馬隊。

img_3772.jpg このような尾根道が何度も繰り返し続きます。

img_3781.jpg 振り返ると珍しくチョモラリが顔を覗かせていました。

img_3794.jpg 重なる山々の向こうに出発地パロのドゥゲが見えます。

img_3799.jpg 最後の尾根を過ぎると急な下りに入ります。

img_3807.jpg 半分ほど下った所です。 今夜のキャンプ地が近づいて来ました。

img_3811.jpg ここを下りて来ました。

img_3824.jpg キャンプ地が大きく見えます。

img_3835.jpg 今回も農家の石風呂(ドツォ)を拝借します。

img_3836.jpg 焚き火で石が熱せられています。

img_3851.jpg 暗くなった頃ようやく石が熱くなり、 農家の女将さんが準備してくれます。

img_3860.jpg 熱い石が投入されて、もうもうと湯気が上がります。


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第10日目  パロ帰還


1月4日(日)
いよいよパロに戻ります。 この道は4度目ですし、なにもありませんから、 ノンストップで3時間弱で歩いてしまいました。

img_3889.jpg トレッキング最後の食事です。

img_3895.jpg さあ、撤収です。

img_3940.jpg 吊り橋を越えると自動車の通れる道です。

img_3950.jpg 丘の中腹にドゥゲ・ゾンが見えます。

img_3955.jpg ドゥゲ・ゾンに到着です。

img_3965.jpg 今回初めて馬隊より先着しました。 馬隊が最後の登りを上がって来るのを見物しました。


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天空の寺ルン・チュウ・ゼカなどなど


予定が変更になり、日程に余裕ができたので、 Mr.リンツィンがドチュラの上にあるお寺を手配してくれました。 そのお寺は文字通りの山頂にあり、 周囲360度が見渡せるとのことです。 日帰りで行ける所だそうですが、 ここに友人のお坊さんがいて、泊めてもらうことにしたそうです。
そのお坊さんは今用事で他の所に行っているそうですが お坊さんのお父さんが寺守りをしていて、 そこに泊めてもらうことになりました。
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1月5日(月)

img_5978.jpg パロからティンプーへ行く途中、 タチョガンチャザムの手前でグレイラングールの群れに遭遇しました。 こんな所に現れるとは珍しい。

img_6018.jpg ドチュラの古いチョルテンです。

img_6024.jpg その横の道を上がります。

img_6027.jpg ここもまた雪です。

img_6029.jpg お寺が見えました。

img_6032.jpg 寺守りのおじいさん80歳です。

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1月6日(火)

img_6058.jpg 朝のお寺ルン・チュウ・ゼカです。 ルンは風、チュウは水の意だそうです。

img_6059.jpg 周りは真っ白でダルシンも凍りついています。 お坊さんにお経をあげてもらいました。

img_6061.jpg このチョルテンのコピーがドチュラのものだそうです。

img_6064.jpg 太陽が見えます。

img_6101.jpg 雲が晴れると360度の大パノラマです。

img_6106.jpg マサガンも見えます。 マサガンはバター1kgの意だそうです。

img_6118.jpg 手前の霧氷が美しい。

img_6121.jpg 天空の楽園というか、天国そのものみたいです。

img_6134.jpg ガンカルプンツムも見えます。

img_6138.jpg 寺を後にします。

img_6145.jpg 下のドチュラは雲の中でした。

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