• さようなら! 太陽も海も信ずるに足りない

Nとの対話~保守と革新

N:
 正確ではありませんが、おもしろい話しを耳にしました。若い人の、保守・革新に対する意識です。保守的な政党は共産党、言うことがいつも同じだからです。革新的な党は自民党、働き方改革など、次々と打ち出しているからです。
 若い人で自民党支持の保守層は、共産党支持に移っているそうです。

瘋癲老人:
 カフカは「真のリアリティはつねに非リアリスティックである」といっています。政治はリアリティばかり追求して非リアリステックになっています。自民党にしろ他の野党や共産党も、全く同じです。革新的な政党などありません。ただ、今政策を打ち出せる立場にある政党とその立場にない政党があるばかりです。自民党のやる程度のことはやるきになれば共産党を含むどの政党だってできますが、それ以上のことはどの政党もできません。だから、お互いにあら捜しや受けのいいようなことを言ってごまかすばかりで、一般大衆の生活の現状をとらえ、そこに生じる問題の解決を模索しようという意思など一つもありません。すこしも革新的ではありません。
 若い人は前にも言いましたが、現状にある程度満足しているので現状維持で自民党を支持しているだけです。若い人の共産党支持の保守層はよくわかりませんが、若い人の生活が苦しくなっていけば、自民党支持の若者も共産党支持に変わってきても何の不思議もありません。
 もうすでに投票率50%を割るようになっていますから代議制政党政治が終わっているといえるのかもしれません。


 おっとせい        金子光晴

・・・途中略・・・

侮蔑しきったそぶりで、
たゞひとり、
反対をむいてすましてるやつ。
おいら。
おっとせいのきらひなおっとせい。
だが、やっぱりおっとせいはおっとせいで
たゞ
「むこうむきになってる
おっとせい。」
               (詩集『鮫』より)

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