今日はつれあいと千代田図書館へむかった。往きに水道橋をとおってしばらく進むと、なつかしい「~白十字」という看板にであった。きれいな教会風建物になって面影もないが、この付近にあったはずだから、おそらく「白十字」の進化形なのだろう。思い出すと、学生時代に神田の古本屋街をぶらぶらして神保町付近の喫茶店「さぼ~る」や神保町と水道橋の中ほどにある「白十字」という喫茶店で休んだものだ。「~白十字」からさらに進むと、何度か吉本隆明の「試行」を買った「文泉堂」があったはずだが、1Fは「てもみん」になっていて、3Fに「文泉堂出版」という看板があった。これも本屋の進化形なのかもしれない。神保町の交差点を右に曲がって、しばらく進み高速道路がある。この下をくぐり、10mほど進んで、「カフェ・ド・クリエ」を左折すると、細い路地があって、この左手に「九段下寿司政」がある。ここの「こはだ」は絶品だが高いから、ここを素通りして右・左が工事中の防護壁に囲まれた路地を進むと、目の前が開け、九段会館の前に出る。ここを左折して数十メートルで千代田区役所に到着する。この9・10Fが千代田区立図書館だ。自宅からほぼ2kmの距離にある。図書館で雑誌を見ながら休んでトイレに行こうとしたら、吉本隆明展をやっていた。やさしさと厳しさが混在した見慣れた写真が数枚飾られていた。大げさに~展などというには恥ずかしいほどのものだったが、なつかしい思い出にふれたように思われた。今回の散歩は思いがけず、「学生時代の思い出」がテーマだったようだ。